2023.01.23
不動産売却における確定申告をするタイミングや流れについて紹介します!
不動産売却をする場合は、確定申告をしなければならないことがあります。
確定申告を経験されたことがない方も多いかもしれませんが、税金を納めるために避けては通れない道です。
また、気付かぬうちに無駄に税金を納めている場合もあるため、確定申告をして無駄に税金を払わずに済むこともあります。
今回の記事では、不動産売却をご検討中の方に向けて、確定申告をするタイミングや流れについて紹介します。
□不動産売却において確定申告が必要になる場合とは
不動産を売却した際に、売却益が発生した場合は、確定申告が必要です。
売却益は、譲渡所得とも呼ばれます。
譲渡所得に対しては、譲渡所得税という税金が課せられるため、確定申告が必要なのです。
ただ、ここで注意していただきたいことは、売却益と売却代金は異なるということです。
売却益とは、売却代金から不動産の取得費や譲渡費用などを差し引いたものです。
そのため、不動産を売却して必ずしも売却益が発生するわけではありませんが、仮に売却益が発生した場合は、必ず確定申告をしましょう。
一方で、売却益が発生しなかった場合は、確定申告をする必要はありません。
ただ、損失が出てしまった場合でも、確定申告をすることで、税金を抑えられる可能性もあります。
□確定申告をするタイミングについて
確定申告をする際は、翌年の申告期限までには確定申告を間に合わせることを意識しましょう。
申告期限は3月15日ごろに設定されていることが多いですが、ご自身で確認されることが良いでしょう。
また、初めて確定申告をする方にとって、分からないことが多くあるかもしれません。
不明点がある場合は、市役所や公民館、税務署などで相談会場が設置されている場合があるため、不明点を解消したいと思われる場合は、そのような機会がご自宅の近くにないか確認されることをおすすめします。
□不動産売却における確定申告の流れについて
1.特例を使用できないか確認する
不動産を売却した際に、特例を利用できる場合がありますので、どの特例を使用できるのかを確認しましょう。
例えば、3000万円特別控除と特定居住用財産の買換え特例があります。
3000万円特別控除を利用した場合、3000万円分差し引けるというメリットがあります。
売却益が3000万円以下の場合は、3000万円特別控除を利用することがおすすめです。
また、不動産の所有期間が10年を超えている場合は、軽減税率の適用を受けられる特例と同時に受けられることも特徴です。
一方で、特定居住用財産の買換え特例は、売却益が3000万円を超える場合に利用することがおすすめです。
こちらの特例は、マイホームを売ってから、買換え資産を購入する際に、受けられるものです。
少し計算が難しい面もあるため、売却益が3000万円を超える場合に利用することを検討すると良いでしょう。
もう少し専門的な知識も含めて理解されたい場合は、不動産売却の際に、受けられる特例はないか相談することがおすすめです。
2.必要になる書類を準備する
確定申告をする際も、上記で説明したような特例を受ける際も、それぞれに必要な書類があるため、それぞれの必要な書類を準備しましょう。
3.確定申告書を作成する
ご自宅でインターネット環境が整っていれば、ご自宅でe-Taxを利用して、確定申告書を作成できます。
また、ご自宅にインターネット環境がない場合や、ご自身で作成することが面倒に感じられる場合は、税務署で確定申告書をそのまま受け取ることも可能ですので、そちらの方法も検討すると良いでしょう。
税務署では、申告会場が設けられることがあり、その場所では、税務署の方に相談しながら確定申告書の作成を進められます。そのため、不明点がある方は、そのような機会を利用することがおすすめです。
ただ、申告会場が設けられる日程は、固定されているわけではないので、税務署の情報をご自身で随時確認されることがおすすめです。
4.確定申告の手続きをする
最後に、確定申告の手続きをします。
具体的には、3つの方法があります。
*確定申告手続きの方法
1.税務署で手続きをする方法
確定申告期間中は混みあいますので、できるだけ早めに手続きを進めることがおすすめです。
2.確定申告書を郵送する方法
税務署で直接確定申告をする方法とは違って、税務署の方による最低限の書類チェックの時間がないため、初めて確定申告をされる方でこの方法を利用する場合は少し注意しましょう。
それは、税務署の方による最低限の書類チェックがないため、間違った内容で確定申告を進めてしまう可能性があるからです。
3.e-Tax上で確定申告の手続きをする方法
ご自宅にインターネット環境がある場合は、ご自宅で簡単に進められる方法が、e-Taxを利用する方法です。
また、e-Taxで作成した確定申告書は印刷することもできるため、税務署に直接持ち込むことも、郵送することも可能です。
□まとめ
今回は、不動産売却における確定申告をするタイミングや流れについて紹介しました。
確定申告を初めてされる方にとって、確定申告という作業はなかなか不安が多いものだと思います。
不明点等が多い方や不動産売却をご検討中の方は、是非お気軽に当社までご相談ください。