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2025.09.05

相続における非嫡出子の権利と手続き・トラブル回避法

相続における非嫡出子の権利と手続き・トラブル回避法

相続は、誰にとっても複雑でデリケートな問題です。
特に、非嫡出子の存在が相続に影を落とすケースは少なくありません。
戸籍上の記載や法律の解釈、手続きの複雑さなど、不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
この文章では、非嫡出子の相続に関する権利や手続きについて、分かりやすく解説します。

非嫡出子の相続権と割合

1.民法における規定と解釈

非嫡出子とは、婚姻関係のない男女間に生まれた子のことです。
かつては、非嫡出子の相続分は嫡出子の半分とされていましたが、平成25年9月4日の最高裁判決により、憲法14条1項(法の下の平等)に反するとして違憲無効とされました。
その後、民法が改正され、平成25年9月5日以降に開始した相続については、非嫡出子と嫡出子の相続分は同一となりました。
これは、非嫡出子も嫡出子と同様に、法定相続人として平等に相続権を有することを意味します。

2.相続割合の計算方法

相続割合は、相続人の数と種類によって決定します。
例えば、配偶者と子が相続する場合、配偶者は相続財産の2分の1、子は残りの2分の1を相続します。
子が複数いる場合は、その子たちで均等に分割されます。
非嫡出子が相続する場合も、同様の計算方法が適用されます。
非嫡出子が一人であれば、他の相続人(配偶者や嫡出子)と同様に、相続財産の分割割合を計算します。

3.認知の有無と相続権

非嫡出子の相続権は、父親による認知の有無に依存する、と誤解されているケースがあります。
しかし、平成25年9月5日以降の相続では、認知の有無に関わらず、非嫡出子は嫡出子と同様に相続権を有します。
ただし、認知されていない場合、相続手続きにおいて、父親との親子関係を証明する必要があるかもしれません。

4.遺産分割協議と手続き

遺産分割協議は、相続人全員で遺産の分割方法を決める手続きです。
非嫡出子が相続人となる場合も、協議に参加し、自身の相続分について話し合う必要があります。
協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。
調停でも解決しない場合は、訴訟という手段も残されています。

相続手続きとトラブル回避

1.相続の手続きの流れ

相続が発生した場合、まず被相続人の死亡届を役所に提出します。
その後、戸籍謄本などの必要書類を集め、相続人の確定を行います。
相続財産の調査を行い、相続税の申告が必要な場合は、申告書を作成し税務署に提出します。
相続財産の分割は、遺産分割協議もしくは調停・訴訟によって行われます。

2.必要な書類と準備

相続手続きには、戸籍謄本、住民票、遺産目録、預金通帳などの様々な書類が必要です。
相続財産の調査には、時間と労力がかかるため、早めの準備が重要です。
また、相続税の申告が必要な場合は、税理士などの専門家の協力を得ることも検討しましょう。

3.相続税の計算と申告

相続税は、相続財産から基礎控除額を差し引いた額に課税されます。
基礎控除額は、相続人の数や相続財産の額によって異なります。
相続税の計算は複雑なため、税理士などの専門家に依頼することをお勧めします。
申告期限は相続開始から10ヶ月以内です。
期限内に申告しないと、延滞税が課せられる可能性があります。

4.相続トラブルの予防策

相続トラブルを予防するためには、生前対策が重要です。
遺言書を作成することで、相続財産の分配方法を明確に示すことができます。
また、家族間で話し合い、相続に関する意思を共有しておくことも有効です。

5.弁護士や専門家への相談

相続手続きやトラブルに不安がある場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談しましょう。
専門家は、法律知識や手続きに関する豊富な経験に基づき、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

まとめ

非嫡出子の相続権は、平成25年9月5日以降の相続では、嫡出子と同様です。
相続手続きは複雑で、トラブルに発展する可能性も高いことから、必要な書類の準備や相続税の計算、遺産分割協議など、各段階で専門家のサポートを受けることが重要です。
生前対策として遺言書を作成したり、家族間で話し合っておくことも有効です。

不安な点があれば、躊躇せずに弁護士や税理士などの専門家に相談しましょう。
相続は人生における大きな出来事です。
早めに対処することで、より円滑な手続きを進めることができます。

 

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投稿者

  • 久保 元

    宅地建物取引士/管理業務主任者 新卒から建設会社にて、現場監督、注文住宅販売など建築にかかわり、宅建取得とともに不動産営業の世界へ。新築マンション販売では、入社から販売実績を重ね管理職へ昇進。営業マン指導、広告、マーケティング、デザインまで幅広い経験を経て三軒茶屋不動産を起業。地域の賃貸仲介や不動産管理、不動産売買を主たる業務として行い業績を伸ばしております。信頼ある不動産会社をめざして、お客様をサポートさせていただいております。