2022.07.08
離婚した際に共同名義の家の財産分与はどうする?
自宅を共有名義で所有している方は、離婚した際に財産分与がどうなるのか、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
住宅ローンの住宅の残高が売却価格より高い場合、財産分与の方法も異なってきます。
今回は、離婚した際の共有名義の家の財産分与について解説します。
□共有名義は解消するべき?財産分与の方法について解説します!
離婚時に共有名義の自宅やローンを財産分与する方法は、主に3つあります。
1つ目は、共有名義を解消しない方法です。
この方法のメリットは、共有名義解消の手続きをする必要がなく、手間がかからない点でしょう。
しかし、メリット以上にデメリットが大きいため、この方法はおすすめしません。
例えば、家の売却や賃貸を行う際には、共有者全員が同意する必要があります。
そのため、家族間で意見が割れてしまった場合、手続きがスムーズにできません。
他にも、相手が残りの住宅ローンを支払わなかった場合には自分が支払わなければならなかったり、家族間でトラブルが生じてしまったりしてしまいます。
2つ目は、名義を1人に移し、相手には金銭を支払う方法です。
家の売却価格からローンの残高を差し引いた金額を持ち分の割合で按分した額を相手に支払います。
この方法のメリットは、共有名義を解消することで家族間のトラブルを減らし、住宅をスムーズに活用できる点でしょう。
もし精算金をすぐに支払えない場合、分割払いも可能です。
3つ目は、自宅を売却し、売却価格を山分けする方法です。
この方法は、今後自宅に住んだり、活用する予定のない方に最適でしょう。
売却価格から住宅ローンを差し引いた金額を山分けします。
ただし、売却価格が住宅ローンを上回る場合、住宅の売却は原則として認められないため注意が必要です。
□共有名義を解消しないとどうなる?生じるトラブルについて解説します!
共有名義を解消しないと、離婚後も相手との関係が続くため、ストレスになってしまいます。
賃貸や売却だけでなく、リフォームや担保として利用することも、相手の許可がなければできません。
住宅の活用はしなくても、リフォームを検討されている方は多いでしょう。
リフォームの度に相手の許可を取るのは非常に面倒ですよね。
また、相続の際には亡くなった側の遺族が共有持分を相続するため、離婚した夫婦以上に複雑な共有名義の関係となってしまいます。
□まとめ
今回は、離婚した際の共有名義の家を財産分与する方法について解説しました。
共有名義はトラブルの元ですので、離婚の際には解消しておくことをおすすめします。