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2024.07.02

離婚と任意売却について!家を手放すときのローンの残債管理方法!

離婚と任意売却について!家を手放すときのローンの残債管理方法!

離婚は人生における大きな決断であり、特に住宅ローンを抱えている場合、家を手放すという選択肢も考えられます。
任意売却は、住宅ローンを抱えたまま家を売却する方法として、離婚の際に有効な手段となりえます。
しかし、任意売却には複雑な手続きや、残債の管理など、多くの課題がつきまといます。

この記事では、離婚時の任意売却プロセスとその後の残債管理について詳しく解説し、安心して次のステップへ進むための情報を提供します。

□任意売却のステップ!離婚時の家の手放し方

離婚によって家を手放す場合、任意売却のプロセスには、いくつかの重要なステップが含まれます。
適切な手続きを踏むことで、スムーズに任意売却を進めることができます。

1:住宅ローンの残債を調べる

任意売却を始める前に、まず住宅ローンの残債を正確に把握することが重要です。
残債は、単純に返済額を返済回数で計算するのではなく、返済予定表から未返済の元金を確認する必要があります。

2:所有名義とローン名義を確認する

住宅の所有名義と住宅ローン借受人の名義は、一見、当たり前のことのように思えます。
しかし、実際には、夫婦間での認識違いや、資金援助などの事情により、予想外の状況になっている場合があります。
例えば、所有権の一部が夫の父親名義になっている場合や、夫婦で半々の所有区分だと思っていたのに、実際は異なる割合で所有している場合があります。
また、住宅ローンも同様に、夫婦どちらの名義で借りているのか、誰が返済しているのかなど、詳細を確認することが大切です。
離婚に伴う任意売却では、これらの基本事項を明確に把握することが重要です。

3:連帯保証人の確認

近年は、住宅ローンの保証を保証会社に依頼するケースが増えていますが、すべての金融機関が保証会社による保証を認めているわけではありません。
連帯保証人がいる場合は、任意売却を行う際にその承諾が必要となります。
また、夫婦間で一方が住宅ローンを借り、もう一方が連帯保証人になっているケースも少なくありません。
離婚後に住宅ローンの返済を続ける選択をした場合、他人となった元配偶者の借金を将来背負わされるリスクがあるため、連帯保証人の存在は重要な確認事項となります。

4:不動産の評価額を把握する

離婚で家を売却する場合、現金で住宅ローンを完済できない限り、任意売却が前提となります。
任意売却は、通常の不動産売却とは異なるプロセスを踏むため、専門知識が必要となります。
そのため、任意売却を検討する際には、任意売却を専門とする不動産会社に相談することをおすすめします。
不動産会社は、物件の市場価値を評価し、適切な売却価格を提示してくれるため、安心して任意売却を進めることができます。

□任意売却後の残債管理はどうなる?

任意売却が完了しても、住宅ローンの残債が残ることが一般的です。
残債の管理は、今後の生活に大きな影響を与えるため、適切な方法を選択することが重要です。

1:残債の管理方法

任意売却後の残債管理には、大きく分けて以下の3つの方法があります。

・一括支払い:残債を一度に全額支払う方法です。
・分割支払い:残債を一定期間にわたり分割して支払う方法です。
・支払える範囲で支払う:債務者の支払能力に応じて、可能な範囲で返済していく方法です。

2:債権者との交渉

残債の管理方法は、債権者との交渉によって決定されます。
債権者は、住宅ローンの残債を回収したいと考えていますが、同時に債務者の生活状況も考慮し、無理のない返済計画を提案してくれるはずです。
債務者は、自分の状況を正直に伝え、納得のいく返済方法を交渉することが重要です。

3:残債の利息

任意売却後の残債にかかる利息は、住宅ローンの金利とは異なります。
残債の金額や債務者の生活状況を考慮し、債権者との交渉によって設定されます。
そのため、新生活に無理のない範囲で返済できるよう、債権者と粘り強く交渉することが重要です。

4:連帯保証人の責任

連帯保証人は、任意売却後も残債の支払い義務を負います。
債務者が返済不能となった場合、連帯保証人が返済を行うことになります。
そのため、離婚前に連帯保証人の責任について、しっかりと話し合いをする必要があります。

□まとめ

離婚時の任意売却は、複雑な手続きや残債管理など、多くの課題を伴います。
しかし、適切な手順を踏むことで、スムーズに任意売却を進めることができます。
住宅ローンの残債を正確に把握し、所有名義やローン名義を確認することが重要です。
また、連帯保証人の存在や不動産の評価額についても、事前に確認しておく必要があります。

任意売却後の残債管理は、債権者との交渉によって決定されます。
債務者は、自分の状況を正直に伝え、納得のいく返済方法を交渉することが重要です。
これらの情報を参考に、安心して任意売却を進め、新しい生活をスタートさせてください。

投稿者

  • 久保 元

    宅地建物取引士/管理業務主任者 新卒から建設会社にて、現場監督、注文住宅販売など建築にかかわり、宅建取得とともに不動産営業の世界へ。新築マンション販売では、入社から販売実績を重ね管理職へ昇進。営業マン指導、広告、マーケティング、デザインまで幅広い経験を経て三軒茶屋不動産を起業。地域の賃貸仲介や不動産管理、不動産売買を主たる業務として行い業績を伸ばしております。信頼ある不動産会社をめざして、お客様をサポートさせていただいております。