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2023.08.16

離婚時のトラブルの具体的な事例や財産相続について解説します!

離婚時のトラブルの具体的な事例や財産相続について解説します!

離婚するときに避けて通れないのが財産分与です。
普通に進めばよいのですが、一方に原因がある場合はトラブルに発展してしまうことも。
今回の記事では財産トラブルを防ぐ方法やトラブルの解決事例、離婚調停に勝つためのポイントを解説していきます。

□離婚時の家の財産トラブルを防ぐためには?

離婚時によくある家の財産トラブルとして、家の価値を知らないことが原因の物が考えられます。
離婚が決定したとして、夫に「残りのローンは自分で支払っておく」と言われたとします。
ここで「これで自分はお金について悩まなくてよくなった」と考え、お金関係のことを一任しました。
後になって実は家の価値が高く、ローンを支払い終わっても500万円手元に残ることが分かったとしましょう。
本当であれば財産分与であなたには250万円支払われるはずですが、お金関係を夫に任せていたため時すでに遅し、ということがあります。

ここで損をしてしまった要因は、家の価値を知らないことにあると考えられます。
家の価値が高いことを知っていれば、財産分与の後にお金を受け取れたはずですからね。
そのため、家の価値は離婚前に必ず知っておきたい情報と言えるでしょう。
不動産会社の方に査定依頼をするときは、必ず内容を確認しておくようにしてください。

□離婚問題のトラブルの解決事例について

*夫が妻に婚姻費用を相当額支払ったケース

夫と妻、子供の3人暮らしで、離婚するときに実際に合ったことです。
夫側は離婚できれば良いと考えていた一方、話し合いには限界が来ていました。
これでは調停が進まないため、弁護士を挟んで話し合いを行うようにしました。
事情を聴いた結果妻側の主張に法律的な正当性があると判断し、結果的に夫側が妻と娘に相当額の婚姻費用を支払いました。

*妻からのモラハラを受けて離婚、親権を巡り訴訟したケース

妻側の婚姻後の暴言や生活の乱れを受け、夫側が子を連れて別居していました。
しかし妻側も親権の獲得を希望しており、訴訟に発展しました。
ここでポイントとなったのが、モラハラについての証拠を夫側が押さえていた点です。
また夫側が子育てに尽力していたこともあり、夫側が親権を獲得するに至りました。

*慰謝料の支払いを回避した例

妻側が虚偽のDV主張と慰謝料の支払いを求めてきたケースです。
ここでポイントとなったのが、夫側の半年にも及ぶ粘り強い主張でした。
結果として慰謝料の支払いは認められることなく、一般的な財産分与をするだけで済みました。

□離婚調停で勝つためには?

1.事実に基づいた主張を行う
離婚調停では、何を求めるかを明確に述べるようにすることで、信ぴょう性が増して有利になる可能性が高まります。
そして明確なことを述べるためには、事実で裏付けすることが必須と言えます。
また、口頭で話すだけでは十分に内容を伝えきれないのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。
実は書面に記載しての提出も有効となっているので、この制度はぜひ利用しましょう。

2.相手方が言い逃れできない証拠を提出する
事実を述べても、言い逃れされてしまうとあなたの主張を認めてもらうのは難しくなってしまいます。
そこで相手方が言い逃れできない証拠を集めることが求められます。
もし相手側に原因があって離婚する場合、その証拠は確保しておかなくてはなりません。
どんな証拠がクリティカルか分からない場合、弁護士の方に相談するようにしてください。

3.調停委員を味方に付ける
調停委員は公正な立場にありますが、だからこそ主張に筋が通っている方の味方になってくれます。
そしてアドバイスや説得のサポートをしてくれます。
先述した2つのポイントを押さえることで、調停委員を味方につけやすくなります。
また身だしなみや口調に注意し、また調停期日に遅刻しないなど、当然のことをしっかり行うことも大切です。

4.相手側にもメリットのある解決策を考える
調停は話し合う場ですから、一方の主張を完全に押し通すのは難しいです。
そこで相手側にもメリットのある解決策を提示すれば、あなたの主張も通しやすくなるでしょう。
たとえば「離婚してくれるなら慰謝料は○○円で良いよ」というのが考えられます。

5.不利な発言をしない
あなたの主張を述べることが重要である一方、あなたが不利になるような発言はしないようにしなくてはなりません。
相手側に対する批判や矛盾する発言をしてしまうと、調停委員の印象を悪くしてしまうでしょう。
最悪の場合、事実に基づいた正当な主張も受け入れてもらえなくなるかもしれません。
発言には気をつけましょう。

□まとめ

今回の記事では、離婚時のトラブルの具体的な事例や財産相続について解説してきました。
離婚時にトラブルになってしまう可能性は0ではなく、調停に発展することもあるでしょう。
そのようなときは、「事実に基づいた主張をすること」、「相手側が言い逃れできない証拠を集めること」、「調停員に良いイメージを持たせること」、「相手側にメリットのある解決策を考えること」、「不利な発言をしないこと」に注意してください。

投稿者

  • 久保 元

    宅地建物取引士/管理業務主任者 新卒から建設会社にて、現場監督、注文住宅販売など建築にかかわり、宅建取得とともに不動産営業の世界へ。新築マンション販売では、入社から販売実績を重ね管理職へ昇進。営業マン指導、広告、マーケティング、デザインまで幅広い経験を経て三軒茶屋不動産を起業。地域の賃貸仲介や不動産管理、不動産売買を主たる業務として行い業績を伸ばしております。信頼ある不動産会社をめざして、お客様をサポートさせていただいております。