2024.03.11
空き家の固定資産税を払えないとどうなる?リスクを知っておこう!
空き家の所有者が直面する最も厳しい課題の1つは、固定資産税の支払いです。特に固定資産税が払えない場合に引き起こす金銭的な負担と法的なリスクは、多くの所有者にとって重大な問題となります。本記事では、固定資産税の支払いに関連するリスクと、それに対する実践的な解決策をご紹介します。
□空き家の固定資産税が払えない場合のリスク!延滞金と差し押さえ
固定資産税の未納には、二重のリスクが伴います。最初のリスクは、延滞金の発生です。
税金の支払いが遅れると、元の税額に基づいて延滞金が加算されます。この延滞金は、支払いが1か月遅れると2.6%、それ以上遅れると8.9%まで上昇するため、早期の対応が不可欠です。
1.延滞金の発生
税金の未納が続くと、延滞金は雪だるま式に増加します。適時に支払わないことで、負担はさらに大きくなるので注意しましょう。
2.財産差し押さえの可能性
長期間にわたる税金の未納は、最終的に財産差し押さえへと繋がり得ます。これには、不動産や預金などが含まれ、民間借入と異なり、裁判なしでの差し押さえが可能です。
□「特定空家」認定と税負担増
次に、「特定空家」として認定されることによる固定資産税の増加についてご紹介します。「特定空家」とは、状態が著しく悪い空き家で、これに認定されると固定資産税が最大6倍に増加する可能性があります。
1.特定空家の条件とリスク
特定空家の認定は、倒壊の恐れや公衆衛生への影響、周辺環境への悪影響などに基づいて行われます。この認定を受けると、税負担が大幅に増大するのです。
2.認定回避のための管理方法
特定空家の認定を避けるためには、定期的な清掃や修繕が必要です。自治体からの助言に従い、適切に管理することが、認定回避の鍵となります。特定空き家の認定は、自治体から一度助言を受けたからといって、すぐに特定空き家として認定されるわけではありません。その後、自治体のアドバイスに従い、改善すると特定空き家として認定されるリスクは大幅に低くなります。
自治体から助言を一度受けたからといって、すぐに特定空き家に認定されるわけではないので安心してくださいね。しかし、助言を受けた後はできる限り早めに対処しましょう。
□まとめ
固定資産税の支払いを怠ると、延滞金の発生や財産差し押さえといった重大なリスクが伴います。また、「特定空家」として認定されると、固定資産税が最大6倍に増加する可能性があります。これらのリスクを避けるためには、税金の適時支払いと空き家の適切な管理が必須です。困難な状況にある場合は、地域の役所に相談し、実用的な解決策を模索しましょう。